木の文化塾・冥加の里の復興
木の文化塾の菊地均さんの話しより
 私の預かっていました茅葺き民家が茅も痛みこのままでは壊れるような状態でありました。木の文化塾の皆さんに相談しました所、会員の中から茅を葺き直して復元しようという意見が出て、そういうことならやってみようかという結論になりました。私たちの中には誰も茅葺きの経験もないし、昔、茅を葺いてるのを見たくらいのものです。ただ、大子町にはまだ茅葺き師がいるので茅さえ集まればなんとかなると思いましたが、茅もなかなか見つかりませんでした。昨年の暮れに一色先生に相談してみました。そんな時に、ひたちなか市の柳下さんより、国営ひたち海浜公園の前に国の空き地があり、そこに茅が沢山生えているということを聞き、刈らせて貰うこととなりました。茅を刈ると言うことになると仲間も沢山集まり、車やトラックは各自持ち出しと言うことで空き地に向かいました。最初は茅の刈り方も判らず、刈り払い機で倒したものを束ねていましたが、そのうちまず手が廻るくらいの茅を立ったままに紐で束ねて、それを刈り払い機で刈れば楽なことが判り、束ねたものを次々に刈ってはトラックに乗せました。3回くらい刈って持ち帰りました。いよいよ、茅葺きになると茅師さんは専門の人に任せましたが下準備は仲間でやるしかなくなり、しかし、仲間は昼間は仕事をしているので夜にナイター設備を作り、そこで刈ってきた茅を揃えて葺き易いように準備しました。どれくらい茅が必要なのか判らなくて、葺き始めると足らなくなり、それから2回くらい刈りました。刈り方も慣れてきましたし、トラックに積み方も自動車屋さん持っているウィンチで締めるといくらでも積めることが判りました。このような経験をいたしましたのでこの次は何処でも手伝いに行きますので声をかけて下さい。
八溝嶺神社 宮司 高梨保彦 先生による祝詞

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木の文化塾
茨城県久慈郡大子町