洮 河 江 緑 石 硯   

¢ 23cm x 5.5cm  2.2kg

澄んだ深いねぎ色の石 河海老を墨堂に刻し
穏やかな静けさを感じさせてくれます

この石は甘粛省であっても、
青海省・四川省の省境にあって、
深山幽谷の険しい山ばかりの地にあって
、臨とうに流れている河はとう河といい
その河底から掘り出した緑色の硯石です。

宋代、北方の文化の中心地であった
北京より遥かかなたの甘粛省で、
優れた硯石が発見されたという事実、
同時の文人達にとっても、
中々見ることが出来なかったはずで、
「洞天清禄集」に記されております それですから、日本の専門書からも これがとう河緑石硯とは
断定しずらいですが、購入する時に言われた
その言葉を信じて、
私は之が、とう河緑石硯と信じております!
松花紅緑石硯より、石質は硬く感じております。
私の紅絲硯よりは、柔らかいか?
と思われますが
しっとりとした硯面・密度の高い石質
墨を磨るほどに、石面の粘度感を
感じてしまいます
紅絲硯ほどではないですが、
硯から水分が出てくるような 
錯覚に陥ることたびたびです。
当然墨色は透明度があり、
同じ墨でもこんなに違うかと思われる
ほどの差はあります。
端渓硯よりも、歙州硯よりもとか
比べることの出来ない

違った魅力を感じてしまいます。