旧茂田家住宅 1棟
茨城県総和町ふれあい農業公園(総和町東牛谷より昭和57年に解体保存されていたものを平成3年にふれあい農業公園開園にあわせて、解体材と新材を使用して復元したもの)  総和町有形文化財
1760年(江戸中期宝暦10年) 直屋型(猿島群地方の代表的な住宅)せがい造り  

部屋の配置:

整形四間取〔田の字型)の床上部と巾・奥行きともに1間半(約2.7m)の内馬屋のある土間

床上部:

「アガリハナ」「オカッテ」「ナンド」「ザシキ」(3板の間)、「ザシキ」(畳敷き)、西側仏壇の場所と「ザシキ」正面の巾1間奥行き約1尺の床の間は時代的な古さを示す(江戸時代後期に普及した)。「オカッテ」「ナンド」「ザシキ」の天井は竹を薄くはいで編み込んだ「網代天井(あじろてんじょう)」

土間部:

内馬屋の出入り口が直接外に面せず、3尺内側にはいっているのが、特徴。

せがい造り

せがい造りは江戸時代には一般には贅沢品として禁止されていました。
せがい造りをもつことは、この民家の格式を表しています。
正面の柱が1間ごとに立っている点も古い民家の特徴。

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