古社寺遍路
房総の古社寺を歩く(寂光不動)
清和県民の森遊歩道・旅名コース  

 寂光不動は清和県民の森遊歩道・旅名コースの中程に有ります。410号線からは林道旅名線の鋪装された道を行くことが出来ます。寂光不動への入り口は車で行くと見過ごしてしまうような細長い石の標識である。石票の脇には「森遊歩道・旅名コース」の地図と案内があります。

寂光不動(房総の山に三仏寺投入堂を見た)  
 鋪装された坂を約1時時間ほど歩くと寂光不動に入る小さな標識があり、整備されていない階段を上がりきると寂光不動が現れる。大きな岩の窪みに作られた小さな不動堂は規模は違うが島根県の三朝にある三仏寺投入堂を見る思いでした。堂内の縁起によると江戸の中期、後桃園天皇の代、旅名村に疫病が流行した。ある夜、この地の案養山光明寺の住職の夢枕に不動明王が立ち、巽の方向に寂光浄土の霊地あり、不動尊を祀れば、疫病退散、五穀豊穣のご利益があるとお告げを受けて、村人と共にお堂を建立した。
堂の中には石仏丸彫の坐像の不動明王が祭られている。また、木造の不動明王の宝剣が沢山奉納されている。現在の堂は江戸中期のではなく、明治15年に建立された建築が昭和57年に改修されている。 国宝・三仏寺奥院、 三徳山の標高約500m北面の絶壁にすっぽりと収まったように建っています。伝説によると706年、役行者小角が白雲に乗じてこの山に来て、神窟を開き、法力をもってこの堂宇を投げ入れられた。」と伝えられ、このことから投入堂と呼ばれています。
豊英大滝  

寂光不動の帰りに豊英大滝によった。君津市には大小30か所も滝が有るそうである。清和県民の森にも沢山ある滝の一つに豊英大滝が有る。410号線から少し中に入ったところに大滝の入り口が有り、そこから約300m程降りると滝が見られる。この谷は垂直に深く、話しながら谷に降りて行くと自分の声がコダマしてくる。

今回は雨の少ない冬場に来たので水が少なかった。夏場には水量も多く、多くの子供たちが遊んでいるようである。滝下から上を見ると渡って来た赤い橋が見える。  
 
2003.12.30

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