列島古建築紀行 第17回

  
写真・文 宮本和義
  撮影2009.05

五料の茶屋本陣 群馬県安中市松井田町五料 竣工/文化3年(1806/江戸後期)★県指定史跡

山を背にして中島両家の二軒の大きな家がある。地元では「お東」「お西」と呼ばれる。二軒で五料村の名主を勤めた。お東は西南を正面として間口13間半、奥行7間、総二階建、切妻造、土壁。お西もほぼ同じだが、白壁の屋敷構えである。茶屋本陣が二軒となり合わせて並び昔の形態を維持していることは非常に稀有な事である。茶屋本陣とは大名の参勤交代や上級武士・公郷の昼食や喫茶のための休憩施設である。

写真は塀回り(上左)とお東の外観と内部

 
   
 
2020.04.01