延喜式・磐城郡七座の首座
大国魂神社

福島県・いわき市平菅波宮前26

主な祭礼
 
清祓と鳥小屋祝
清祓・鳥小屋祝(一月八日、午前六時)
 古神札や正月飾りを送る神事。氏子の村中に古くから伝えられてきた「鳥小屋祝」(十畳ほどの広さの小屋を建てていろり火を囲んで祝う)の行事とともに行う。
 消防班が総出で警護を奉仕してくれるなか、氏子・崇敬者は手に手に「鍵餅」をもちより、神火にあぶってたべる。この火にあたると一年間、風邪をひかぬと伝えられている。
 
恵比寿大黒・初音祈祷祭
恵比寿大黒・初音祭(初音祈祷大祭)(成人の日)大和舞・稚児舞奉納(午前九時〜正午)
 年六回有る「甲子」の日に、甲子講の崇敬者は、大黒様(大國魂神社)を遥拝し、講中の相互扶助を確かめ合う習わしがある。
 新年早々、大黒様に参拝し、「この年の吉きことの音ずれを寿ぐお祭り」である。
 大和舞・稚児舞では縁起物(扇子・投げ餅)がまかれる。参詣者は御酒・御食のふるまいを受ける。
 
千道祭
千道祭(一月二十八日、午前九時)
 塩屋崎灯台のふもとにある豊間浜の霊通川(大和川とも)に、その昔、大國主神のお姿石がたどりついたという。
 およそ二百二十年前の天明の大飢饉に際し、菅波様(大國魂神社)のおさがりを仰ぎ、鎮疫祭をおこなった結果、疫病退散し、それ以後、報恩感謝の誠をささげてお詣りする祭りである。
 
元旦講祈祷祭
元旦講祈祷大祭(旧暦正月元旦 午前六時)
 主に土木建築・電気機械関係、その他の職人様の「技と工匠の祭り」であり、戦後60年の歴史がある。
 「杉板の御神札」に商売繁盛・工事安全などの祈願をこめて祈祷する旧正月元旦のお祭りである。
 
渡御祭
 大神輿をかついだ氏子青年たちが、約十k東南方の豊間浜まで渡御する(奇数年は十二ヵ所にのぼるゆかり深い地において御境迎祭をとりおこなう)。
 豊間町金倉坂から、豊間海友会の加勢により勢いを増した大神輿は豊間浜での潮垢離祭をむかえる。
 大漁旗がはためき、大神輿は荒波に入る。
 
樹魂祭
6月 第2日曜日
 鬼椿・八方睨みの松・大杉。三本の御神木を中心としながら、社叢全体はもとより、みどりうるわしい国土の隆昌をお祭りする。
 鬼椿は坂上田村麻呂公の伝説を秘めている。林業・製剤・木工など樹木にかかわる人々の崇敬を受ける
 
御祭礼
元旦祈祷祭(元旦午前八時 氏子三大字祈祷祭)
清祓・鳥小屋祝(一月八日、午前六時)
恵比寿大黒・初音祭(初音祈祷大祭)(成人の日)大和舞・稚児舞奉納(午前九時〜正午)
千道祭(一月二十八日、午前九時)
元旦講祈祷大祭(旧暦正月元旦 午前六時)
祈年祭(並びに 建国記念祭)(二月二十一日 午前十時)
例祭(五月三日 午前十時)
例祭宵祭(五月三日 午後六時)大和舞・稚児舞奉納
樹魂祭(六月 第二日曜日)
夏越大祓え(六月末日)
獅子舞祭(九月 第二日曜日 愛宕神社例大祭)
氏神様御幤祭(十月十五日)
神饌田抜穂祭(十月中旬)
七五三詣り(十月中旬〜十一月下旬)
新嘗祭(十一月二十三日)
師走大祓(十二月末日)
月次祭(毎月一日 午前六時)